子どもが中学生になると、スマホを持たせるご家庭も多いことでしょう。今まで夫婦だけが利用していたスマホも家族3人で持つとなると、同じキャリアのスマホを利用によって家族割などの適用もあり、乗り換えを検討する目安の時期でもあります。 しかし、大手キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)の他に、格安SIM(UQモバイル・Y!モバイルなど)もあり「どこを選べばよいのか分からない」とお悩みのご家庭も多いようです。本記事では大手キャリアから格安SIMまで、家族で利用すると月額料金はいくらになるのか比較したうえで、おすすめのスマホはどこなのかを一緒に考えていきたいと思います。 今回、試算するにあたり基準とする家族構成・条件などについては以下の通りとなります。
まずは、ドコモ、ソフトバンク、auの試算について解説します!
ドコモのスマホプランは、毎月最大30GBまで速度制限のない「ギガホ」と、毎月1〜7GBの間で利用した通信量に応じて料金が変動する「ギガライト」の2種類が基本となります。また家族で3回線以上、ドコモのスマホを利用していれば「みんなドコモ割」が適用となり、各回線ごとに最大1,000円(税抜)が割引され、さらに家族内の通話は無料となるのもポイントです。
その他にも月々の支払い方法をdカード払いにすると、定期契約なしの契約でも2年契約と同じ月額料金となる「dカードお支払割」や、自宅でドコモの光回線「ドコモ光」をご契約の場合、各回線の月額料金から最大1,000円(税抜)割引される「ドコモ光セット割」が受けられます。
今回はドコモ光(戸建タイプ)を利用し家族3人で「ギガライト」を契約した場合と、光回線を利用せずに家族3人で「ギガホ」を契約した場合の月額料金を試算してみました。試算にはdカード払いを利用しています。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計(税込) |
---|---|---|
データ通信容量(〜3GB/月まで) | 4,565円 | 13,695円 |
dカードお支払割 | -187円 | -561円 |
みんなドコモ割(3回線以上) | -1,100円 | -3,300円 |
ドコモ光セット割 | -550円 | -1,650円 |
ドコモ光プラン(戸建・タイプA・2年契約) | 5,720円 | |
合計 | 13,904円 |
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計(税込) |
---|---|---|
データ通信容量(〜30GB/月まで) | 7,865円 | 23,595円 |
dカードお支払割 | -187円 | -561円 |
みんなドコモ割(3回線以上) | -1,100円 | -3,300円 |
合計 | 19,734円 |
※ギガホを契約後6ヶ月間に関しては、上記料金から各回線1,100円(税込)が割引される「ギガホ割」が適用されます。
ソフトバンクでのスマホプランは、通信量50GBまで速度制限がなく一部のSNSと動画が見放題となった「ウルトラギガモンスター+(プラス)」と、通信量0~50GBまでの間で使った分に応じて支払額の変わる「ミニモンスター」の2種類が基本です。基本以外にもはじめてのスマホユーザー向けプラン「スマホデビュープラン」や、家族でデータを分け合える「家族データシェア」といったサービスも行っています。
また割引サービスとして、家族で入ると最大毎月2,000円お得になる「みんな家族割+」や、スマホとネット回線をまとめることでお得になる「おうち割光セット」などもあり、家族構成に応じたプランや割引が選びやすいのが特徴です。
ここでは自宅で「ソフトバンク光」を利用して、家族で「ミニモンスター」を契約した場合と、光回線を利用せずに、家族で「ウルトラギガモンスター+」を契約した場合の料金について調べてみました。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜2GB/月まで) | 4,980円 | 14,940円 |
おうち割光セット | -1,000円 | -3,000円 |
みんな家族割+ | -1,000円 | -3,000円 |
ソフトバンク光プラン(戸建・2年契約) | 5,700円 | |
消費税(10%) | 1,394円 | |
合計(税込) | 15,334円 |
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜50GB/月まで) | 7,480円 | 22,440円 |
みんな家族割(3回線) | -1,500円 | -4,500円 |
消費税(10%) | 1,794円 | |
合計(税込) | 19,734円 |
auのスマホ料金プランは4G LTEの場合で7種類用意されており、通話や通信量に合わせたプランが選びやすい印象です。データ容量が使い放題の「auデータMAXプランPro」や、7GBのデータ容量をお得な料金で利用できる「auフラットプラン7プラスN」などがあります。
また同居されているご家族の人数に応じて、月々の料金を割り引く「家族割プラス」や、ネットとセットで毎月のスマホ料金が割引となる「auスマートバリュー」など、割引サービスも充実しています。
ここでは、自宅でauひかりを利用して、家族で「auフラットプラン7プラスN」を契約した場合と、光回線を利用せずに家族で「auデータMAXプラン Netflixパック」を契約した場合の料金をシミュレートしてみます。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜7GB/月まで) | 5,480円 | 16,440円 |
auスマートバリュー | -1,000円 | -3,000円 |
家族割プラス(3人以上) | -1,000円 | -3,000円 |
auひかり(ホーム1ギガ・2年契約) | 5,600円 | |
消費税(10%) | 1,604円 | |
合計(税込) | 17,644円 |
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(上限なし) | 7,880円 | 23,640円 |
家族割プラス(3人以上) | -1,000円 | -3,000円 |
消費税(10%) | 2,064円 | |
合計(税込) | 22,704円 |
大手キャリアは格安SIMと比べて以下のようなメリットがあります。
大手キャリアは独自の通信回線を利用し、全国にネットワークを拡げています。回線をキャリアに借りている格安SIMでは、賃借料に応じて使用できる回線の範囲が異なります。そのため、格安SIMの各社間でもサービス品質に差が生じてきます。通信の安定性や通信環境を重視したいのであれば、大手キャリアを選択したほうが無難とも言えるでしょう。
格安SIMでは、店舗を持っていないところがほとんどです。万が一スマホにトラブルが生じた際も、電話対応となるため時間もかかり、なかなか解決できない場合もあります。その点大手キャリアはたくさんのショップを展開しており、店員が対応してくれますので万が一の際でも安心です。
3大キャリアには、5分かけ放題定額、無制限かけ放題定額といったオプションが存在し、短い通話を多くかける方や、通話重視の方は通話料金を抑えることができます。また大領領通信に適したプランもあります。格安SIMでは無制限プランがない、またはあっても大手キャリアよりも割高なプランとなっています。
デメリットについても説明します。
大手キャリアでも契約期間の縛りがないプランも登場しましたが、縛りがないプランは割高になりますし、いまだに月額料金も高めの設定となっています。特に通話・通信量の少ない方の場合、大手キャリアのほうが格安SIMに比べて基本料金が約2倍となるケースも考えられます。
格安SIMでは、データ容量に応じて細かい料金設定がされていますが、大手キャリアでは大容量プラン以外では、データ容量の刻みが少ないこともデメリットとして挙げられます。例えば5GBを超えると次は10GBの設定だと、月に6GB利用だと4GB分損をしてしまう計算になります。
次に格安SIMのプランについてみていきましょう。なお、自宅ではWi-Fiを利用する場合が多いかと思われますので、データ容量の少ないプランにWi-Fi分の料金を合算した形での計算をしていきます。
UQモバイルでは現在、データ容量と通話オプションが自由に選べる3種類のプランが用意されています。どのプランも契約解除料は発生せず、余った通信量は来月に持ち越せます。今回はデータ容量の一番少ないSプランに、通信速度は光回線より劣りますがポケットWi-Fi「WiMAX」を合わせて計算をしてみました。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜3G/月まで) | 1,980円 | 5,940円 |
UQ家族割(2台目以降) | -500円 | -1,000円 |
WiMAX「ウルトラギガMAX」(2年契約) | 3,880円 | |
ギガMAX月割 | -300円 | |
消費税(10%) | 852円 | |
合計(税込) | 9,372円 |
※WiMAXは3日で10GBを超えると低速モードに切り替わります
ソフトバンクグループの格安SIM「Y!モバイル(ワイモバイル)」では、契約期間の縛りのない通信量ごとのプランが3種類準備されています。しかも1回10分以内の国内通話が無料。さらに自宅用にはソフトバンク光を利用することで「おうち割光セット」が適用されるのも特徴です。下表では通信量の少ないプランにソフトバンク光を組み合わせてみました。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜3G/月まで) | 2,680円 | 8,040円 |
新規割り(6ヶ月間のみ) | -700円 | -2,100円 |
ソフトバンク光(2年契約) | 5,200円 | |
おうち割光セット(A) | -500円 | -1,500円 |
消費税(10%) | 964円 | |
合計(税込) | 10,604円 |
※2年間の増量キャンペーン分1GBを含みます
楽天モバイルは、登録料・年会費無料の楽天会員に登録するだけで、お得に利用できる格安SIMです。1回10分以内の国内通話も無料で、月々の通信量を使い切っても最大1Mbpsの通信速度を保てるのが大きな特徴です。下の月額計算では、スーパー放題プランS(ドコモ回線)に、ドコモ光を合わせてみました。
契約内容 | 1台あたりの料金 | 計 |
---|---|---|
データ通信容量(〜2G/月まで※) | 2,980円 | 8,940円 |
楽天会員割り(1年目のみ) | -1,500円 | -4,500円 |
ドコモ光プラン(戸建・タイプA・2年契約) | 5,720円 | |
消費税(10%) | 1,016円 | |
合計(税込) | 11,176円 |
※データ容量を超えても最大1Mbpsの通信速度で使い放題
格安SIMならではのメリットをご紹介します。
各表を比較しても分かるように、格安SIMは大手キャリアに比べて月額料金が安くなります。格安SIMは1~20GBの範囲内でキャリアよりも大幅に安いため、毎月のデータ通信量が少ない方には特にお得です。
大手キャリアでも契約期間の縛りがないプランが登場していますが、月額料金は割高になっています。その点、格安SIMは契約期間の縛りがなく、最低利用期間(基本1年間)を過ぎればいつ解約しても契約解除料もかからないのがメリットといえます。
格安SIMの各社では高性能なスマホはもちろんのこと、廉価10,000円~などのスマホも取扱っています。型落ちのスマホでも気にしないという方であれば、スマホが安く手に入るのも大きなメリットですね。
料金が安いことが最大のメリットである格安SIMのデメリットについて説明します。
通信容量の少ないプランがメインの格安SIMでは、大手キャリアのようなデータ通信量の大きいプランは逆に割高となってしまいます。通話・通信ともに利用頻度の少ない方向けとも言えます。
ほとんどの格安SIMは実店舗を持たず、あるとしても大都市圏に数店舗だったりします。そのためサポートはオンライン(メールやチャット)か電話がメインとなり、店舗のようにきめ細かいサポートは望めません。例外として「Y!モバイル」は実店舗がキャリア並みに多いので、サポート体制が気になる方は選択する基準とするのも良いでしょう。
大手キャリアでは最新のiPhoneでもすぐに入手することができ、割引を受けることもできます。しかし格安SIMの各社では型落ちした機種がほとんどで、最新のiPhoneなどは取扱っていません。もし最新のiPhoneを利用したいのであれば、SIMフリーのiPhoneを正規店から取り寄せるかたちとなり、正規価格での購入となります。
上述した内容を踏まえて、スマホを選ぶ際のポイントは以下のようになります。
通話・通信量はキャリアを選ぶか、格安SIMを選ぶかの重要項目になります。自分だけではなく家族での利用量も把握しておきましょう。
自宅でスマホ以外に、パソコンなどインターネットを利用するデバイスがある場合は、光回線などを利用したほうがお得になります。セット割などの適用も考えて選択するようにしましょう。
通信速度や通信環境など、品質を求めたい場合は大手キャリアのほうが優位にあります。品質を選ぶか、料金の安さを選ぶかを考えておきましょう。
大手キャリアでは最新機種も多く取り扱っていますが、格安SIMでは型落ちした機種がほとんどです。スマホにどの程度の性能を求めるのかも事前に考えておきましょう。
家族でスマホの乗り換えなどを考える時は、月額料金が一番気になるところ。今回の試算結果では、格安SIMのほうが月額料金は安くなることが分かりました。しかし格安SIMはとても種類が多く、上記の他にも色々なサービスがあります。
さらには通信の品質やサポート体制の充実さなども一緒に考えていかないと、後悔することもあるようです。まずは家族で重要視するものが何なのかをよく考え、料金以外の部分にも注意するように心掛けて頂ければと思います。
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